文書作成日:2025/09/25
2025年の産業別賃金引き上げ状況
ここでは今年7月に発表された調査結果(※)から、2025年の賃金引き上げ状況を産業別にみていきます。
1
賃上げ実施割合は5割弱
上記調査結果から、今年1〜6月に賃金引き上げを実施した事業所の割合をまとめると、表1のとおりです。

2025年の産業計をみると、49.2%が6月までに賃金引き上げを実施しています。また各産業で、17〜30%程度が、7月以降に賃金改定を実施する予定と回答しており、賃金を引き上げる事業所は、さらに増えるものと思われます。
2
賃金改定率は5%弱
次に、賃金引き上げ実施事業所における平均賃金改定率をまとめると、表2のとおりです。

2025年の産業計は4.7%で、前年より0.1ポイント増加しました。産業別では生活関連サービス業,娯楽業が5.9%で最も高くなっています。卸売業,小売業や学術研究,専門・技術サービス業のように、前年の改定率を下回る産業もあります。
3
賃金上昇率は2.3%に
一般労働者の賃金上昇率を産業別にまとめると、表3のとおりです。

2025年の産業計は2.3%で、前年より0.2ポイント増加しました。産業別では宿泊業,飲食サービス業と他に分類されないサービス業が2.9%で最も高い状況です。
地域別最低賃金の改定により、今後もさらなる賃上げが求められる企業もあるでしょう。来年はどのような結果になるでしょうか。
(※)厚生労働省「令和7年賃金改定状況調査結果」
常用労働者数が30人未満の企業に属する民営事業所から、層化無作為抽出により選定した16,486事業所を対象にした調査です。
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
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